こんにちは。マイクロメイツ ビジネスディベロップメント部です。
今回でアジャイルコラムは後半戦、第3回となります。
第1回「アジャイルって広報にも関係あるの?」、第2回「アジャイルの価値と原則って何?」では、アジャイル開発とはどういったものなのか、アジャイルの考え方についてお伝えしました。今回はアジャイル開発の手法である「スクラム」について勉強していきましょう。
スクラムって何?

・「複雑な問題に対応するため」の枠組みであり、チームが価値を⽣み出すための軽量級フレームワークである
・「経験主義」と「リーン思考」に基づいたフレームワークである
→経験主義では、知識は経験から生まれ、意思決定は観察に基づく
→リーン思考では、ムダを省き、本質に集中する
・スクラムの定義と解説は、「スクラムガイド」にまとめられている
→主にスクラム理論、3つの役割、5つのイベント、3つの作成物から構成される

スクラムの概観


スクラムの三本柱とは、スクラムイベントを機能させるために必要な要素である
1.透明性(Transparency)
→作成物、プロセス、状況等について皆が知ることができる状態のこと
→透明性によって検査が可能になり、透明性のない検査は、誤解を招き、ムダなものである
2.検査(Inspection)
→作成物、プロセス、状況等をチェックし、潜在的に望ましくない変化や問題を検知すること
→検査によって適応が可能になり、適応のない検査は意味がないとされる
3.適応(Adaptation)
→検査をもとに、より良い方法を適用し、調整すること(軌道修正すること)
スクラムの価値基準とは、スクラムに関わる全員に求められる行動規範、振る舞いである
1.確約(Commitment)
→ゴールを達成し、お互いにサポートすることを確約する
2.集中(Focus)
→ゴールに向けて可能な限り進捗できるように、スプリントの作業に集中する
3.公開(Openness)
→スクラムチームとステークホルダーは、作業や課題を公開する
4.尊敬(Respect)
→お互いに能⼒のある独⽴した個⼈として尊敬し、⼀緒に働く⼈たちからも同じように尊敬される
5.勇気(Courage)
→正しいことをする勇気や困難な問題に取り組む勇気を持つ

まとめ
今回はスクラムの「三本柱」と「価値基準」について勉強しました。
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