こんにちは。マイクロメイツ ビジネスディベロップメント部です。
前回までのコラムではCopilot エージェントの入門編として、以下の内容についてお伝えしました。
・第1回:AIエージェント基礎
・第2回:Copilotエージェント基礎
・第3回:Copilot Studioについて
・第4回:Copilotエージェント活用事例
今回からは実践編です。実践編は全3回で連載を予定しております。
・第1回:開発の事前準備
・第2回:就業規則ナビ エージェントを作ろう!
・第3回:作成済みCopilotエージェントについて
第1回の今回は、Copilotエージェントを作成するにあたって必要な事前準備についてお伝えいたします。
1.事前準備の重要性
便利に使えるエージェントは、ローコードで簡単に作成できることも魅力ですが、事前準備をしっかりと行うことでその成果を大きく発揮します。
そもそもエージェントは目的に応じた支援を行う存在であり、目的が曖昧なまま開発を始めてしまうとユーザーの期待に応えられないエージェントになってしまう可能性があります。
まずは「何のためにそのエージェントを作るのか」を明確にしましょう。
2. 目的に応じた準備の違い
ここでは次回からのコラムで作成手順を紹介予定の「就業規則」に関して、エージェントの作成を考えてみます。
就業規則に関するエージェントを作成する理由として以下の理由があった場合、それぞれのエージェントを作成するときに必要になってくることや、用意するものが異なることがわかります。
① 就業規則の最新情報がわかりにくいから新しく作成したい
② 問い合わせが多くて困っているから作成したい
① が理由だった場合、情報の最新化・信頼性の確保が必要であり、以下のことを事前に行うことが必要です。
・最新版の就業規則と古い就業規則が混在されないように整理
・改訂履歴の整理
② が理由だった場合は、業務の効率化が目的となり、以下のことを事前に行うことが必要といえるでしょう。
・問い合わせの分析
・よくある質問(FAQ)の整理
・回答のテンプレート化
このように、「就業規則のエージェントを作成したい」という同じ目的であっても、必要になる事前準備が変わります。
まとめ
今回は、エージェント作成にあたり、「作成の目的を明確にすること」「目的に合わせた事前準備の必要性」についてお伝えいたしました。
次回はCopilotエージェントの作成画面を交えながら「Copilotエージェンの作成について」をお伝えいたします。
お楽しみに!